マーケティングって何??具体的なマーケティングの考え方〜初心者向け〜

マーケティングって良く聴く言葉ですが、いったいなんなのでしょうか?

社団法人日本マーケティング協会、米国マーケティング協会、マーケティングの第一人者であるコトラーなどから様々な定義・解釈がされています。

悪く言えば、

『人の弱みにつけ込んで商品を売る』とも言えるかも知れません。

ただそれと同時に、

『人の潜在的な弱みを気づいてもらって、解決策を示すこと』

とも言えます。

悪用厳禁ということですね。

この記事では、

  • もう少し詳しくマーケティングの定義
  • 具体的なマーケティング分析方法

について、詳しくご紹介します。

初心者向けに分かりやすい言葉で身近な例を挙げて紹介しております。

マーケティングの定義とは?

先述の通り、様々な機関が、マーケティングの定義を出しています。

必要なければ、読み飛ばして頂いて結構ですが、初めての方は一読しても良いでしょう。

コトラーの定義

「マーケティングとは、価値を創造し、提供し、他の人々と交換することを通じ、個人やグループが必要とし、要求する物を獲得する社会的かつ経営的過程」

日本マーケティング協会の定義

マーケティングとは、企業および他の組織1)がグローバルな視野2)に立ち、顧客3)との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動4)である。

1)教育・医療・行政などの機関、団体などを含む。

2)国内外の社会、文化、自然環境の重視。

3)一般消費者、取引先、関係する機関・個人、および地域住民を含む。

4)組織の内外に向けて統合・調整されたリサーチ・製品・価格・プロモーション・流通、および顧客・環境関係などに係わる諸活動をいう。

https://www.jma2-jp.org/jma/aboutjma/jmaorganization

いかがでしょうか。分かったような、分からないようなそんな印象かもしれません。

これから具体的なマーケティングの手法を学んでいく内に少しずつ定義の意味が理解できるようになってくるかもしれません。

様々なマーケティング分析方法

マーケティングには様々な分析方法があります。

それぞれどの様な時に使えば良いのか理解することで、単なる知識から、使える知識に昇華されていきます。

今回取り上げるのは、以下の通りです。

・ニーズとウォンツとシーズ
・Price(価格戦略)
・Promotion(プロモーション戦略)

マーケティング分析 『ニーズ・ウォンツ・シーズ』

今回学ぶ、『ニーズとウォンツとシーズ』は、生活者が何を必要としているのか考える整理の仕方です。

ニーズ生活者が必要としている物
ほしがっているもの
ウォンツ生活者が気づいていないが、気づいたら欲しくなるもの
シーズ元々自社が持っている技術やアイディアのこと

例えば八百屋さんにきた生活者から『ブロッコリーがあるか』と、聞かれてそれに答えた物が『ニーズ』、生活者はブロッコリーを買いに来ましたが、並べてあって欲しくなった物が『ウォンツ』、そして、八百屋のおじさんが、自分たちのアイディアで並べていたものが『シーズ』です。

品揃えを考える時には様々な方法があります。ニーズだけを拘る。ウォンツだけに拘る。などです。

それが、しっかりと『ニーズとウォンツとシーズ』考えての結果であれば良いですが、そうでないのであれば、一度『ニーズとウォンツとシーズ』を考えて見てもよいかもしれません。

というのは、ニーズ対応の売れ筋のものばかりにすると、品揃えげ平凡になっていき、発見する喜びや驚きが生じなくなってしまい、次第に生活者が離れていくという可能性もあります。

他にも、ニーズ対応のもので消費者を呼び込み、利益率の高いシーズを取りそろえることで、利益率を高めるということも売上を伸ばして行くためには必要かも知れません。

町中の店では、ビレッジバンガードなんかは、消費者のウォンツをふんだんに取りそろえたお店ですよね。

消費者が元々欲しいと思っていたもの(ニーズ)以外の物も、ついつい買ってしまう店の作りになっています。更に、なにか面白い物がないかなと考えてお店に立ち寄ってしまうことも意図していると考えられます。

ただ、私自身ビレッジバンガードの株主だったので在庫市場みたいなものに行ったことがあるのですが、在庫品が破格の値段で売りさばかれていました。

消費者のウォンツを取りそろえた事で在庫が増えてしまうという悪影響も考えられます。

お店に物をそろえる時は、『ニーズ』・『ウォンツ』・『シーズ』が何かを考え、そのバランスをしっかり考える必要があります。

マーケティング分析 『Price(価格戦略)』

ここで学びたいことは、『価格』です。

ものの価格とは何でしょうか?

例えば海辺に木が落ちていたとします。

ほとんどの人にとっては、この木は浜辺の景観を損なうゴミです。

ただ、一部の人に取っては大金を生み出すものになります。

以下の楽天サイトでも10万円以上で取引されています。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

流木
価格:156880円(税込、送料別) (2020/6/27時点)


河川敷の石ころでも同様にアクアリウムをしている人にとっては貴重な石であり、高額で取引されることもあります。

ただ、この取引が成立するためには、そこに何らかの価値を見いだす人が必要であると言うことは言うまでもありません。

マーケティング分析 『Promotion(プロモーション戦略)』

プロモーション戦略は、商品の売り上げに繋げるための方策(販売促進策)のことをいいます。

販売促進策には、消費者とのコミュニケーションを図るための様々な手段があり、それらはまとめて「コミュニケーションミックス」と呼ばれます。

 コミュニケーションミックス

コミュニケーションミックスは大きく二つに分類できます。

一つ目が、プル型。

消費者が店にやってきて自分で商品を選ぶようにするための様々な工夫です。

二つ目が、プッシュ型。

ダイレクトメールやカタログ通販に代表される様に、売り手が消費者に売りたい物を勧めるための工夫です。

メッセージの作り方

販売促進していく上で、非常に伝えるメッセージは重要になります。

消費者にこの商品が欲しいと評価してもらうためにはどの様なメッセージを作っていけば良いか4つのパターンを以下に示します。

メッセージの種類概要
ポジティブに表現するポジティブな表現は、ポジティブな反応を引き起こす
受け手が考える余地を残す全てを話さないことで、受け手にイメージを膨らませてもらう
条件を絞る全ての中で、一番になれなくても特定の条件で一番となれるものをアピールする
新しい評価軸を提案するこれまでとことなる視点を提案することで、新たな価値を提案する。

特に評価軸を変えるということを意識すると、今まで売れていなかった物に対して新たな市場を創出できる可能性が高まります。

 

メッセージの伝え方

メッセージは他人から与えられるよりも、自分で考えたと思えた方が、当然ですが自分で否定することは少なくなります。

それでは、どのようにしたら自分で考えたと思って貰えるようにメッセージを伝えることができるのでしょうか。

方法内容具体例
前提法買うという前提で話を進める『AとBどちらがいい?』
オーバー法オーバーな提案をして、その後、現実的に想像させる『家賃20万円です。ただ、今なら10万円です。』
組み立て法質問の順番をうまく組み合わせる『やはり安全性は大切ですよね。』
『それでは、この商品が安全性が最も高いのでいかがでしたでしょう』

他にもありますが、良く使われるのが以上の3つ。

オーバー法は、TVショッピングでは当たり前の様に使われますよね。

組み立て法は、殆どの営業マンが使っている手法になります。

まとめ

今回、以下の部分について身近な例を取り入れながらご紹介致しました。

・ニーズとウォンツとシーズ
・Price(価格戦略)
・Promotion(プロモーション戦略)

当然、さわりの部分しか紹介できていないので、この記事をきっかけにマーケティングに興味を持って頂けると幸いです。

オススメ本

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